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中小企業戦略研究所の定例セミナーの模様などを発信しています。

2024年06月15日

戦研セミナー『中小企業白書はこうして創られる』を実施しました

本日戦研セミナーを開催しました。

日  程: 2024/6/15 15:00~17:00
場  所: 港区海岸1-4-22 SNビル9F イベントスペース(浜松町駅すぐ)+Zoomオンライン
タイトル: 中小企業白書はこうして創られる
講  師: 元経産省 小倉 政貴(おぐら まさたか)氏

講演内容

中小企業診断士にとって馴染み深い中小企業白書は、貴重な情報の宝庫です。しかし、その膨大な情報量ゆえに、詳細に読み込む人は多くないかもしれません。日本では53種もの白書が各省庁から発行されていますがこれらを活用しない手はありません!

では、この膨大なデータの背後にある制作過程はどのようなものなのでしょうか。元経済産業省職員で中小企業白書の執筆に携わった小倉政貴氏をお招きし、白書の”作り手”の視点からお話を伺いました。


■白書制作の目的と過程

特に2021年版は、コロナ禍で苦境に立つ中小企業の再生を目指し、どのようなデータを収集しいかなる経営課題とその対策について論じるか多くの議論が交わされたそうです。白書は次のような手順で制作されます。

  1. テーマ設定
  2. ヒアリング、リサーチ、アンケート
  3. 執筆
  4. 審議
  5. 国会提出

基本的に、統計やデータに基づく客観的な根拠により政策が決定されるため、経済の実態に即した信頼性の高い内容といえそうです!

■白書を効果的に読み解くコツ

以下の3つのステップで考えると理解しやすくなります。

  1. 重要テーマ: 国や中小企業にとって重要な課題
  2. 課題: 各テーマにおける具体的な問題点
  3. 具体的事例: 課題への取り組みの実例

「重要性 → 課題 → 具体的施策例」という構造で捉えることで、複雑に考える必要はなくなります。
是非診断士の受験勉強にも役立ててください!

■編集後記に込められた想い

2021年版白書は、2020年の未曽有のパンデミックを踏まえて編纂されました。2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災など、近年も困難な出来事が続きましたが、実は約100年前にも同様の危機(スペインかぜ、世界恐慌、関東大震災)がありました。それでも日本や世界は力強く復興を遂げてきました。

白書の編集後記では、中小企業・小規模事業者の絶え間ない努力と創意工夫によって、今回の危機も必ず乗り越えられるという強い確信が述べられています。小倉先生が情熱を注いだこの記事も、ぜひご一読ください!
10Hakusyo_hensyukouki_web.pdf (meti.go.jp)

 

 

懇親会

懇親会は新橋のビアバーで!🍻

 

戦研の活動

中小企業戦略研究所では、中小企業診断士をはじめとした士業会員で次のような活動をしています。
・実務従事ポイントの獲得 ▸こちらを参照
・スキルアップ研究/会員交流
・法人向け活動
・社会向け活動
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